2024年最新!C/C++で始めるllama.cppによるLLM推論入門ガイド
2024年最新のllama.cppを使い、C/C++で軽量なLLM推論をローカル環境で実現する方法を解説。CPUだけで高速動作可能な技術を紹介します。
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あ、またお会いしましたね!前回の「プロンプトエンジニアリングとコンテキスト最適化」、いかがでしたか?「カスタムLLMのファインチューニングについてもっと知りたい!」というコメントがたくさん届いたので、今回はそのリクエストにしっかりお応えします。
カスタムLLMのファインチューニング――この言葉を聞いてワクワクする方もいれば、「うわ、難しそう…」と感じる方もいるでしょう。正直、私も最初はトークナイゼーションやデータ前処理で何度もつまずきましたし、GPU/TPU環境のセットアップで3時間くらい無駄にしたこともあります(あの時は泣きそうでした…)。でも、その分だけ失敗から学んだことも多いんです。だからこそ、「完璧じゃなくても大丈夫!」という気持ちで、皆さんと一緒に一歩ずつ進めていきたいと思います。
この記事では、カスタムLLMのファインチューニングを成功させるための基礎知識から、実際のワークフロー、現場で役立つ実践的なヒントまで、体験談も交えて解説します。具体的には、
などを、できるだけ分かりやすくお伝えします。
この記事を読み終える頃には、「自分でもカスタムLLMのファインチューニングができそう!」という自信と、すぐ現場で使える知識が手に入るはず。さあ、一緒にファインチューニングの世界へ踏み出しましょう!
カスタムLLMファインチューニングって、どこかで耳にしたことありませんか?私も最初は「なんだか難しそう…」と身構えていたのですが、実際にやってみると意外と手応えがあって面白い分野なんです。
そもそもカスタムLLM(大規模言語モデル)とは、既存の巨大なAIモデルを特定の業界や自社の用途にピッタリ合わせるために「追加学習」したもの。たとえば日本の大手ECサイトが、自社のカスタマーサポートで専門用語やよくある問い合わせに強いAIチャットボットを作りたい場合、このカスタムLLMが大活躍します。汎用モデルでは「返品対応」や「会員登録」など日本特有のフレーズや流れが弱い場合があるんですよね。
じゃあ、どうやって精度を上げるのか?ここでファインチューニングの出番です。私も「ファインチューニングって全部のパラメータを微調整するの?」と疑問に思っていましたが、実は全部変える必要はなくて、LoRAやAdapterみたいに一部だけ調整する方法もあるんです。これ、計算コストを抑えられるので小さなチームにもおすすめ。
そして大事なのがトークナイゼーションとデータ前処理。初めてやった時、トークナイザー選びを間違えて日本語の区切りが変になったことがありました(泣)。見直してみると、正しいトークン化やノイズ除去、表記ゆれの整理が本当に重要なんだと実感しました。皆さんもデータ前処理は丁寧にやってくださいね。
最後に、GPUやTPUといった専用ハードウェア。これがあるとないとでは雲泥の差です!私もGoogle Colabの無料枠から始めてみたんですが、正直、時間がかかりすぎて諦めかけたことも。けれど、会社でA100 GPUを使った時は「あっという間に終わった!」と感動してしまいました。これから始める方は、リソースの確保も計画的に考えるのがおすすめです。
こんな感じで、カスタムLLMファインチューニングは「ちょっと手間だけど、やる価値大」。失敗しながらでも、ぜひチャレンジしてみてください!
さて、今回はNLPの基礎中の基礎、「トークナイゼーション」について深掘りしてみましょう。正直、私も最初は「トークンってなに?単語とどう違うの?」と混乱しました。でも、ファインチューニングやテキスト分類で、ここをおろそかにすると後で大きな落とし穴にはまります。そんな経験、皆さんもありませんか?
トークナイゼーションとは、テキストをモデルが理解できる「トークン」という単位に分割するプロセスです。例えば「私はAIが好きです。」という日本語文をトークナイザーにかけると、下記のように分かれます。
では、Pythonで実際にやってみましょう。ここでは Hugging Face の transformers
ライブラリを使います。
from transformers import BertTokenizer
tokenizer = BertTokenizer.from_pretrained("cl-tohoku/bert-base-japanese")
text = "私はAIが好きです。"
tokens = tokenizer.tokenize(text)
print(tokens)
実行結果はこんな感じです(モデルや辞書によって多少違います):
['私', 'は', 'ai', 'が', '好き', 'です', '。']
「おっ、ちゃんと日本語を細かく分けてくれた!」と感動しますよね。
「ところで、BPEとかWordPieceってよく聞くけど、何が違うの?」という疑問が湧きますよね。私も最初は全然ピンときませんでした。
BPE(Byte Pair Encoding)
頻度の高い文字やサブワード(例えば「人工」+「知能」)をペアにしていき、未知語にも強い。日本語のように語彙が豊富な言語では特に便利です。
WordPiece
条件付き確率に基づいてトークンを決定。GoogleのBERTなどで利用されていて、未知語の分割にも柔軟に対応してくれます。
ここで、私が実際にやらかした話をひとつ。BERT用のトークナイザーで学習したモデルに、別のトークナイザー(例えばSentencePiece)で前処理したデータを食わせたら、結果がグチャグチャになったんです。原因は「語彙とトークンの対応がズレてた」こと。ファインチューニング時は、必ず事前学習と同じトークナイザーを使うのが鉄則です。
一度ミスると地味に痛いこの工程。皆さんも、トークナイザー選びは慎重に。そして必ず同じものを使うようにしましょう。私もまだ勉強中ですが、「失敗から学ぶ」が一番身につく、と感じています。さて、次は実際のファインチューニングの流れについて見ていきましょうか。
皆さん、AIモデルのファインチューニングを始めるとき、「どんなデータを食べさせるか」ってめちゃくちゃ悩みませんか?私も正直、最初はデータさえたくさんあれば大丈夫だろうと思っていたんです。でも、ここが本当に重要なんです。データの前処理と品質管理――この一手間でモデルの賢さがぜんぜん変わってくるんですよ。
まず、「ノイズ除去」から。例えば、Webから収集したテキストにはHTMLタグや謎の記号、誤字脱字が混入していることが多いですよね。私の場合、Pythonのre
モジュールでタグを除去したり、unicodedata
で文字の正規化をしています。
import re
import unicodedata
def clean_text(text):
# HTMLタグ除去
text = re.sub(r'<.*?>', '', text)
# Unicode正規化(NFKCで全角→半角など)
text = unicodedata.normalize('NFKC', text)
# 不要な記号除去
text = re.sub(r'[^\w\sぁ-んァ-ン一-龥]', '', text)
return text
これ、実際に使ってみたんですが、「変な文字が混ざってモデルが混乱する」っていうエラーが激減しました。地味ですが、効果抜群です。
次に、データのフォーマット統一。これ、見落としがちですが、CSVとJSONが混在してるとトークナイザーがうまく働きません。私がやってるのは、まず全データをCSVに統一して、改行コード(LF/CRLF)も揃えます。
そして「データ拡張」。日本語データが少ないときは、パラフレーズ生成ツールやGoogle翻訳のバックトランスレーションで多様な表現を増やすのがおすすめです。実際、これをやると「似た質問に対しても柔軟に答える日本語モデル」が作れました。
「偏りのあるデータ」を使ってしまうと、特定のトピックや話し方しかできないAIができあがります。実際、「関西弁だけの会話データ」で学習させたら、標準語の質問にうまく返せない…なんてことも。
私のオススメは、ソースを多様にしてサンプリングも工夫すること。あと、前処理はバッチ処理で回すと、GPU/TPU環境でも効率的です。
最後に、失敗を恐れず色々な前処理を試すことが大事です。私もまだまだ勉強中ですが、「丁寧な下ごしらえが最高のAIを生む」って、やっぱり実感しています。皆さんも「なんかモデルの精度がイマイチ…」と思ったら、まずデータ前処理を見直してみてくださいね。
さて、今回は「GPU/TPUを使って、どうやってサクサクとモデルのファインチューニングを進めるか?」について、私自身の実体験も交えつつお話ししていきます。「あれ、GPUとTPUって何が違うの?」と感じた方、いるんじゃないでしょうか?私も最初は「どっちが速いの?」「どうやって選ぶの?」と悩みました。
GPUはNVIDIAが有名で、PyTorchやTensorFlowのどちらでも使えて、日本でもAIエンジニアや研究者にとても人気です。一方、TPUはGoogleが開発した専用チップで、特にTensorFlowとの相性が抜群。Google ColabやKaggleで「TPUモード」を選べば、無料で体験できます。
実際、私もColabのTPUでBERTのファインチューニングを試したんですが、同じコードでもGPUより2~3倍速く終わったときは、「これは本当にすごい」と感動しました。ただし、PyTorchだと一部制限があるので、TensorFlow利用時に真価を発揮します。
「いざ始めてみよう!」と思ったら、まずはCUDAやcuDNN(GPUの場合)、TPUランタイム(TPUの場合)を正しくセットアップすることが最重要。ここでバージョン不一致のエラーに何度も泣かされました…。
Tip: ColabやKaggleのようなクラウド環境を使えば、ドライバや環境の面倒な部分を気にせず始められて、本当に便利です。
コード例(Hugging Face Transformers + PyTorch LightningでGPU利用):
from transformers import Trainer, TrainingArguments, AutoModelForSequenceClassification, AutoTokenizer
from datasets import load_dataset
model_name =
model = AutoModelForSequenceClassification.from_pretrained(model_name)
tokenizer = AutoTokenizer.from_pretrained(model_name)
dataset = load_dataset(, )
training_args = TrainingArguments(
output_dir=,
per_device_train_batch_size=,
num_train_epochs=,
fp16=,
report_to=
)
trainer = Trainer(
model=model,
args=training_args,
train_dataset=dataset[].( x: tokenizer(x[], truncation=, padding=), batched=)
)
trainer.train()
このコードは、GPU環境ならColabでもローカルでもすぐ動きます。fp16=True
で学習がさらに高速化されるのでオススメです。
「学習中にメモリエラーで落ちちゃった…」なんて経験、ありませんか?私も何度もやらかしました。そこで使えるのが、バッチサイズの調整や分散学習です。
DistributedDataParallel
)を使うと、複数GPU/TPUに負荷を分散できます。「GPUメモリが足りない…」そんな時はLoRAやPEFT技術が救世主です。私もローカル8GBメモリの環境でPEFTを使ってみたのですが、通常のファインチューニングと比べて圧倒的に省メモリ・高速でした。
PEFTのサンプル(Hugging Face PEFTライブラリ):
from peft import get_peft_model, LoraConfig, TaskType
lora_config = LoraConfig(
task_type=TaskType.SEQ_CLS,
r=8,
lora_alpha=16,
lora_dropout=0.1,
)
peft_model = get_peft_model(model, lora_config)
peft_model.train()
LoRAやPEFTはモデル全体ではなく一部パラメータだけを効率的に調整できるので、メモリも時間も大幅カットです。
ちょっと長くなりましたが、ここまでがGPU/TPU環境での効率的なファインチューニングの基本とコツです。私もまだまだ試行錯誤中ですが、失敗やハマりポイントもどんどんシェアしていきますね。皆さんも、もし「こういう時どうした?」など疑問があれば、ぜひコメントで教えてください!
さて、今回は「カスタムデータセットによるドメイン適応とタスク特化」について深掘りしていきますね。皆さんも「汎用的なAIは便利だけど、うちの業界の専門用語や独特な言い回しには弱いよな…」と感じたこと、ありませんか?私も実際、医療分野でLLMを活用しようとしたとき、英語の論文はそれなりに読めても、日本語の診療録データになると、急に正答率が下がってしまい、正直戸惑いました。
一般的な大規模言語モデル(LLM)は大量の汎用データで訓練されているので、日常会話や一般常識は得意です。でも、医療や法律のような専門領域では、その分野特有の用語や文脈を正しく解釈できないことが多いんです。私の場合、医療専門用語の略語(例:CRPやPSA)を一般単語と誤認識してしまい、全く的外れな回答が返ってきたこともありました。
ここで登場するのが「カスタムデータセットによるファインチューニング」です。おおまかには、以下の手順で進めます。
専門領域のデータ収集
例えば、医療なら電子カルテや診療ガイドライン、法律なら日本の判例や契約書を集めます。ここ、日本市場ならではのデータが重要です。
ラベリングとアノテーション
やみくもに集めるだけではなく、専門家による正確なラベリングが欠かせません。実は私も最初、AI任せでラベル付けしたら、微妙なニュアンスの違いを見逃してしまい、モデル精度が伸びませんでした。曖昧な表現や多義語は要注意ポイントです。
トークナイゼーションの工夫
え?「トークナイゼーションって何?」と思われるかもしれません。これはテキストを細かく分割する処理ですが、専門用語が途中で切れて意味が伝わらないことがあるので、カスタム辞書やサブワードの調整が効果的です。
ファインチューニング
最新のGPUやTPUを活用して、バッチサイズや学習率を慎重に設定。私も最初は学習率が高すぎて、すぐに過学習してしまった経験があります。何度も失敗しながら、最適なパラメータを見つけていきました。
最近注目されているのは、多言語モデルを日本語特化で再学習させるケースです。たとえば、英語ベースのLLMに日本語の医療対話データを追加すると、日本語での診断サポートや要約精度が大きく向上したという報告もあります。
最後に、まだまだ私も勉強中ですが、実践を通じて学んだことは「地道なデータ整備こそ成功の鍵」ということ。皆さんもぜひ、自分の業界データでチャレンジしてみてください!
ファインチューニングを始めると、「あれ、思ったよりうまくいかない…」という壁にぶつかることも多いですよね。私も「学習が進まない」「精度が全然上がらない」「GPUが突然落ちる」など、いろんなトラブルを経験してきました。ここでは、よくある問題とその対策をまとめておきます。
トークナイザーの不一致
→ 必ず事前学習済みモデルと同じトークナイザーを使う。違うものを使うと、推論時にエラーや精度低下が起きやすいです。
データ前処理の不備
→ ノイズ除去や正規化を徹底。特に日本語は表記ゆれや全角・半角混在が多いので注意。
ハードウェアのリソース不足
→ バッチサイズを調整したり、LoRA/PEFTで省メモリ化。ColabやKaggleの無料枠をうまく活用するのも手。
過学習や収束しない問題
→ 学習率やエポック数を小刻みに調整。バリデーションデータで早期ストップを設定するのも有効です。
データの偏り
→ ソースやトピックのバランスを意識してサンプリング。メタ情報の管理も忘れずに。
私も最初は「これで完璧!」と思ったデータセットで学習したのに、実際に使ってみると全然期待通りに動かず、何度もやり直しました。今では「失敗しても、そこから学べばOK!」と割り切っています。皆さんも、焦らず一歩ずつ進めていきましょう。
カスタムLLMのファインチューニングは、トークナイゼーションやデータ前処理の徹底、GPU/TPU環境の最適活用、そして高品質なカスタムデータセットによるドメイン適応が成功の鍵となります。本記事を通じて、皆さんは理論だけでなく、実践的なノウハウと問題対策まで幅広く学んでいただけたはず。今こそ自分のプロジェクトに最適なデータと環境を整え、段階的にファインチューニングに挑戦してみてください。プロンプトエンジニアリングやコンテキスト最適化も組み合わせることで、AIの力を最大限に引き出せます。最新技術の波に乗り、あなた自身のLLMを進化させましょう。
LoRA・PEFTによる効率的なファインチューニング
LoRA(Low-Rank Adaptation)やPEFT(Parameter-Efficient Fine-Tuning)は、大規模モデルのファインチューニングを効率化する手法。カスタムLLMを現実的なコストで調整するのに不可欠。
データセット収集とクリーニング
ファインチューニング用データの質がモデル性能を大きく左右する。データ収集・アノテーション・クリーニングの手法を体系的に学ぶことは、カスタムLLMの品質向上に直結。
トークナイゼーションと前処理の最適化
適切なトークナイザーの選択や前処理手法の設計は、ファインチューニング結果に大きく影響する。特に日本語や多言語での注意点を学ぶ必要がある。
GPU/TPU環境構築と分散学習
大規模モデルのファインチューニングには高性能な計算環境が不可欠。クラウド環境の構築や分散学習フレームワークの利用法も重要。
ここまで読んでくださってありがとうございます!「難しそう…」と思っていた方も、実際に手を動かしてみると意外と楽しい発見があるはず。もし「ここが分かりにくかった」「こういう失敗談が聞きたい」などあれば、ぜひコメントで教えてください。一緒に成長していきましょう!